生まれ持った性格や性質は、そう簡単には変わらない。
スピリチュアリズムでは、私たち人間は、たましいの存在であり、何度も生まれ変わって、さらなる成長のための学びを続けている存在である、と考えます。
そのため、今回の人生以前の、「前世」「過去世」という概念があり、また、今回の人生も、前世の影響を受けている部分は、あります。
私たち人間は、「生まれ変わって、学びを続けている」わけで、その時々の人生単体で、学びをゼロからスタートさせているわけではありませんので、さまざまな「たましいが備えている要素」を引き継いで、さらなる学びに挑んでいくことになります。
人の性格や性質というのは、今回の人生での過ごし方、育ち方で、後天的に形成させる部分もありますが、しかし、持って生まれた、たましいの性質である部分も多いものです。その両方の掛け合わせで、現時点での、性格・性質、というものが存在します。
クライアントさんに、助産師をなさっている方がいて、その方がおっしゃっていたことですが、「赤ちゃんは、生まれた時点で、性格が違う。自分の要求したいことを、聞いてもらえるまで、大声でいつまでも泣いている赤ちゃんもいれば、短時間であっさり諦めて寝てしまう赤ちゃんもいる」と。
そのように、「先天的に備えている性格・性質」というものが確かにあって、それは、そう簡単には、変えられない部分ですし、また、変える必要もないもの、とも言えます。
肉体の特徴というのも、生まれ持った個性のひとつです。背が高いことや、黒髪であることや、アジア人であることなどの、外見的特徴や、ナショナリティーは、独自の個性であって、変えられないものだと、多くの人が分かっています。
ところが、「性格・性質」は、肉体と違って、目に見えないものだし、ナショナリティーのような、客観的定義によるものでもないので、自分の努力や意思しだいで、変えられること、のように、どこかで思ってしまいがちです。
そのため、「自分の性格を変えるには、どうしたらいいか」というご相談は、少なくありません。
しかし、生まれ持った要素というのは、たましいが備えている要素であり、その要素を前提として今回の人生という学びがあるわけですから、(その学びの前提である)性格というのは、そう簡単には変えられません。
そのように、基礎的な要素は変わらないけれども、その「成長の段階」での変化は、みられます。
肉体の変化は、赤ちゃんのころは平均サイズで、小学生になったら平均以上になってきて、中学生くらいになったら「背が高い」と言われるような体型になって・・・という段階を踏んで「背の高い人」のスタイルが作られていきます。
性質や性格という目に見えない要素についても同じで、基本的な要素は変わらなくても、それが、どのくらい発揮されるか、どんな形で発揮されるか、どこまで自分がコントロールできるか、どこまでその要素に自分がこだわりをもつか、などの部分は、成長とともに変化しますし、自分が意図的に工夫をして変えていくこともできます。
自分の性質や性格において、変えられるのは「その部分」です。
自分に備わっている要素(そこは、変えられない)に基づいて、自分の中に構築している、価値の基準や思考の習慣を、成長に比例する変化として、向上させたり改善させたりすることはできます。
このような分析のないまま、「物事がうまくいかないのは、私の性格が○○だからだと思う。なので、うまくいくためには○○という性格を変えたい」という考え方では、出口のない迷路にはまり込んでしまいます。
変えられるところと、変えられないところは、分けて考えていき、変えられない部分は受け入れていくこと、そして、変えなければならないものではない、ということを、理解していくことが大切です。良くない、変えた方がいい、と思う部分は、性質に原因があるのではなく、発揮のされ方に工夫がないから上手くいかない場合が、とても多いからです。
性質そのものに、良いも悪いも、ありません。性質は性質です。
その要素を、「どんな形で」「どんな場所」で「どんな方法」で発揮するかで、性質は、長所にも短所にもなりうるので、長所となるような発揮の仕方を心掛け、短所となるような発揮の仕方に気をつけて振る舞っていくことで、自分らしさが最大限に発揮できるようになるでしょう。
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