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2012年5月21日 (月)

資質・性質の活用は、他の要素との掛け合わせで、広く捉えていくことが大事。

誰もが、それぞれの、独自の性質を備えています。その人が、どんな考え方や価値観を持っているか、という、行動や思考の動機になる「性質」という特徴は、個性をつかさどる要素のひとつ、であり、それ自体に、良いも悪いも、ありません。

性質は、性質、です。 短所、長所、などといわれる解釈の仕方は、その性質が、「どのように発揮されるか」というバランスの問題であり、性質そのものに優劣があるわけではないです。

たとえば、同じ性質でも、それを発揮する相手が違えば、受け取られ方も違うでしょうし、発揮する場所や環境がふさわしいか、という点も、考慮する必要もあるでしょうし、ある性質のみが、その人の中で、飛び抜けて突出している場合も、その他の要素とのバランスが取れずに、トラブルが引き起こされてしまう場合もあります。

誰もが、少なからず、自分探しをしながら人生を過ごしている、という、同時進行をしているわけですが・・・、その過程において、自分の特徴となる資質や性質、才能などを、把握することで、少しでも、その後の道程を有利にできれば、と、考えることがあると思います。

それらを、便宜上、ひとまとめに「性質」と扱ってしまいますが、性質そのものを把握するだけでは、有利にいかすことは難しいでしょう。

性質は、発揮する対象となる相手や、発揮するにふさわしい場所や、その他の要素とのバランスなどを、総合的に考えていくことで、意図的に活用することができるようになるのです。

それらのいくつもの要素を、まったく考慮しないまま、「性質のみを、向上させよう」としても、その努力の方法が思い浮かばないことも多いですし、または、とってもアンバランスで現実的ではない思考や行動をしていて、そのことを自覚できない場合も出てきてしまいます。

具体的な例として、以下のようなことを考えてみます。

『ある人が、販売職についていたとします。その人は、自分の、「お客様にとても似合うものを見抜くセンス」に、とても自信を持っていました。これこそが、自分に備わっている、もっとも優れた性質だ、と思っていたので、そのセンスを磨くことに余念がありません。

その人は、毎日、どうしたら、より自分のセンスが向上するか、を、考えています。その人は、自分のセンスが向上することが、よりよい仕事に繋がっていく、という考え方に、まったく疑いがありません。それこそが、お客様のためになる、と思っていたからです。

あるとき、上司に呼び出されて注意を受けました。「もっと、お客様に、愛想のよい接客態度はできないものか」というのが、その用件でした。

その人は、びっくりして・・・、上司が自分のセンスを正当に認めてくれていないことに、ショックを受けました。そして、「もっと、自分のセンスを認めてくれる会社に、転職したほうが、自分を活かせるのではないか」と、考え始めます。

けれども、「でも、この会社で一番センスがいいのは私なのだから」と、転職は思いとどまりました。上司にも、そのことを分かってもらえるように、もっとセンスを磨いていかなくては、と、気持ちを切り替えました。

今月の自分の成績は、まだひとつも売上げが上がっていなくて、社内で最下位なのですが・・・、今もなお、自分のセンスだけにこだわり続けています。』

・・・というような、ちょっと極端な例を考えてみます。

この人は、「似合うものを見抜くセンス」が、自分の優れた性質だと、自信があって、それをますます磨いて伸ばしていこう、という、向上心をもっている人、といえます。しかし、上記の内容を読めば、上司からの評価は低く、お客様からもあまり支持を受けていないことが想像できると思います。

この人は、「ひとつの性質だけ」に、こだわっていて、他のことが目に入っていません。実際に、その人のセンスが、際だっていて素晴らしいものだとしても、・・・これでは、うまく活かされませんよね。活かされない理由は、上司が認めてくれていないから、ではなく、自分の考え方が、偏っているから、です。

会社というのは、売上げを上げることで、成立しています。そうでなければ、社員に給料が払えません。お客様に商品を買ってもらうことが会社としての目的で、そのために、「似合うものを提示して、喜んでもらう」接客、という手段があります。似合うものを提示するのは、お客様に喜んでもらって、買ってもらうため、であり、似合うものを見抜くことだけが、最終目的ではないですよね。

その性質をうまく活用するには、どのように、誰に対して、どんな場面で発揮されていくのが適切か、という考え方が大事です。一つの性質だけを磨けば良い、とはならず、その他の要素との「掛け合わせ」が大事です。

上記のたとえは、決して珍しくない、実際によくある思い違いです。

世の中の多くの人が、自分の優れた性質を把握したい、と思っています。それができれば、有利になる部分が出てくるだろう、と。

けれども、性質「だけ」を把握して、そして向上させたとしても、その使い方とか、使うにふさわしい場面だとかの、付随する要素を、合わせて考慮しなければ、上記のたとえのような、自分目線だけに凝り固まってしまうことが起こり得ます。

どんなことにも言えますが、「●●だけをやれば、うまくいく」ような、便利な魔法はありません。広く、さまざまなことを捉えていき、多方面から捉えていける人が、「うまくいかせる」ことができる人、なのです。

先に書いたとおり、性質そのものに、良い、悪い、という区分けはありません。良い性質、悪い性質、というものが、最初から存在するのではなく、他の要素との兼ね合いで、(同じものが)良くなったり、悪くなったりという、「表れ方」が出てくるだけです。

ですから、この例でいえば、この人の「似合うものを見抜くセンス」というのは、良いも悪いもありません。それを、良い形で発揮するには、「似合うものを見抜くセンスを、良い形で発揮するための、ふさわしい場面や方法や、活用の仕方を、考えていく」ことが必要だったのです。

そこを、「自分の、似合うものを見抜くセンスは、素晴らしい」というふうに、「長所」「短所」のような、極端な定義付けをして捉えてしまうと、そこで思考が完結して応用がなされていかないこともあります。

捉え方に、深みを持たせていけると、そういう思い違いによる、遠回りもしなくてすみます。

「自分探し」の捉え方の目線として、参考になればと思います。

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