苦痛を伴う状態から、「分かっているのに、抜け出せない」のは、なぜ?
たとえば、配偶者から暴力を受けていたり、まったく自主性を認めてもらない扱いをされながらも、その状況から、抜け出そうとしない人がいます。
傍からみると、なぜ動こうとしないのか、不思議に思えるかもしれませんが、人は、「未知のものに、恐れを抱き、既知のものに、安心を抱く」傾向がありますので、今の自分が知っている範囲の安全圏、という認識をしていれば、そこから抜け出そうという気持ちには、なりにくいものかもしれません。
たとえ、今の状況が、一般的に、苦痛であり恐れに繋がるものに思えても、その人にとっては、「既に知っている場所」であることから、何らかの安心があるというか、そこから抜け出して未知の場所に身を置くことの方が、ストレスが大きいのでしょう。
一般的には、苦痛から抜け出すほうが、ストレスがなくなるように思えますが、色々なタイプの人がいますから、中には、新しい環境に身を置くことのほうが辛い、それならば、今のほうがましである(ように、思える)、と受け止める人もいるわけです。
本人が、自分の置かれている状況を認識できていない、判断力を失っている状況における、そこにこだわる理由は、また別だと思うのですが、「分かっているのに、動けない」ケースは、そのほとんどが、未知への恐れが大きいからです。
実際には、未知のもの、といっても、だいたい予想がつく範囲、というものがあります。この世という限定された場所で、そして、この恵まれた時代の、文明国家である日本において起こることは、それほど奇想天外な結果にはなりにくいものです。そのように、まずは、頭の中で、納得をすることも効果的だと思います。
そして、いろんな行動をどんどん積み重ねていくことも有効です。日常の小さなことでもいいので、今まで経験しなかったことを、実際に行ってみることで、「未知のものも、実際にやってみれば、それほど難しいわけではない」という納得と、事実の積み重ねを、増やしていくことです。
小さいことも、大きいことも、物事の展開に関係する「仕組み」は同じですから、「カルマの法則」により、自分のしたことが自分に返ってきて、「波長の法則」により、自分と同じ要素をもつことが引き寄せられてきます。その範囲内で、さまざまなことが展開しますが・・・、逆にいえば、その範囲を超えることはない、とも言えます。自分の器に見合った出来事が起こるようになっています。
たくさんの経験を重ねていき、それらの仕組みを体感していくことで、自信がついていき、それにつれて恐れの気持ちも薄くなっていくでしょう。
そうなったら、きっと、自然に、今の環境を変えてもいいかな、違う場所へ向かってみるのもいいかな、という気持ちなっていくのではないでしょうか。
または、自然に、状況が移り変わっていくこともあります。考え方が変わり、行動が変われば、同じものを引き寄せあうという「波長の法則」により、周囲に集まってくる出来事や人も、変わっていくものだからです。
>
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
★ブログランキングに参加しています。記事がお役に立ちましたら、以下のバナーをクリックして、投票をお願いします。
↓ ↓ ↓
| 固定リンク
「10.考え方、感情」カテゴリの記事
- 自分の意識と姿勢が変わると、行動による「あらわれ」が変わるもの。(2017.07.11)
- できないこと、苦手なことが「ある」のは、時間という変化に対応するため。(2017.03.03)
- 子どもの頃から今までの「過去」に、自分の性質があらわれている。(2017.02.01)
- 他人に意見したくなる内容は、自分にも当てはまる場合がある。(2016.12.13)
- 他人という「鏡」に映っているのは、過去の自分かもしれません。(2016.11.21)
コメント
今回の内容もとても勉強になりました。未知へのおそれで現状を抜け出せない。正しく自分のことだと思います。どこかで諦めや自信をなくしていました。小さな行動の積み重ねで自信をつけていく。この気持ちを忘れないようにしていきたいと思います。大事なことを教えていただき、ありがとうございますm(__)m
投稿: みき | 2011年5月19日 (木) 20時05分
*みきさま
少しずつの積み重ねをしていき、未知に、(恐れではなく)楽しみや期待を抱けるようになれれば最高ですね。
投稿: リカコ | 2011年5月19日 (木) 21時42分
おそれではなく楽しみや期待を…最高ですね♪そう思えるように自分でも意識し、少しずつ行動していきたいと思います。
投稿: みき | 2011年5月19日 (木) 21時53分