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2010年8月 8日 (日)

本来の手順を省くのは、オーバーペースを防ぐため。

どんなことも、経験を重ねて上手になっていけば、本来の手順の一部をスキップすることが可能になっていくものです。コツが分かるので、「抜きどころ」が見つかっていくためです。

その段階に至るには、地道に努力と経験を積み重ねて、そのことに対する上級者、熟練者になっていくことが必要です。まだ基礎もできていない、とりかかってもないうちから、どうすれば要領よくやれるだろうか、と考えすぎても、求めている答えが見つかることはないでしょう。

そして、実際には、一部の手順を省くことが可能となっている上級者ほど、基礎の大切さがわかるので、きちんとした本来の手順を大切に考えるものです。

インスタントな経験からは、インスタントな結果しか手に入りません。

結果だけを重視するのは、とても物質的で現世的な考え方です。けれど、私たちは、この物質社会で生きている以上、物質的な事柄を切り離されることはできませんし、物質の中に霊(性)を見いだすことが、「霊的」ですから、結果を求めることも、結果を目標にするのも、当然と言えば当然のことなのです。

ただ、その目的が、結果「だけ」になったら偏ってしまう、という意味であり、物質的な結果を排除するのが素晴らしいのではありません。過剰になったらよくないとはいえ、全部を排除するような考え方もまた極端すぎます。私たちは、この世の中で、物質的な出来事を通して、霊性を学ぶ経験をしているのですから、どちらも同じように必要だと受け止め、バランスを考えていくことが大切です。

私たちは、この物質の世の中で、物質の結果を求めて前に進んでいくけれど、その過程や動機という、目には見えない部分の積み重ねや学びを、同時進行で行っていき、人として大きくなっていくことができます。そして、霊としての学びの本質は、むしろ後者のほうにある、という仕組みです。

そのことを知っているからこそ、(抜きどころや、コツが分かる)上級者になれます。そして、上級者ほど、基礎の大切さを知っているので、実際には、やるべきことを省いたりはしないものなのです。プロのスポーツ選手などでも、本当に上手な人ほど、誰よりも練習熱心で知られているものではないでしょうか。

結局、手順をスキップするコツや、力の抜きどころというのは、自分が一生懸命になりすぎて、オーバーペースになるのを防ぐために必要な概念であって、横着をするためのものではありません。

「プロセスにこそ、私たちを成長させてくれる、大切なものがある」という、霊としての成長の仕組みを理解すれば、今自分がするべきことを、地道にやっていくしかないのだ、ということが分かります。

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10.考え方、感情」カテゴリの記事

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