その意見は、本当に「客観的」でしょうか?
「客観的な意見」「客観的な視点」という言葉は、日常よく使いますよね。客観的というのは、第三者の公平な視点、ということだと私は考えています。
自分の意見が=主観で、その逆の客観は=他人の意見、というふうには、単純に解釈してしまわないほうがいいでしょう。単語の意味からすれば、当事者以外の意見、という解釈でよいのかもしれませんが、自分(の主観)を分析する参考意見として考えるには、単に他人の意見であれば何でもいいかというと、答えはノーだと思うのです。
他人の意見は、あくまで「その人の、主観」に過ぎず、公平な視点を伴った意見であるとは限りません。発言者の人生経験、自分の好み、独自の考え方、というものが、どうしても反映してしまうものだからです。
他人の意見に耳を傾ける謙虚な姿勢は大切ですが、何でも丸ごと受けとめて、影響されすぎても困るわけで;、何を取り入れて、何を受け流すのか、取捨選択は自分で行うことが大切です。
他人の意見が(公平さを伴った)客観的かどうかを判断するには、自分の内なる部分で、「客観」という概念を、確立させておく必要があります。自分に自主性が育っていてこそ、正しく客観を活用できます。
自主性のないまま、他人の意見を当てにすると、必要なものを選び取ることができず、流されてしまうでしょう。「主観」を判断するために、「客観」という相対的概念を使うのですから、どんな場合でもまず自分の意見ありきだということは、忘れないようにしましょう。
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