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2009年11月28日 (土)

必要な忍耐と、不要な忍耐がある。

物事を成し遂げるには、時間と労力、そのほかにも根気や忍耐など、いくつもの要素が必要となります。私たちは、国民性として忍耐を美徳とする考え方を持っているところがあり・・・、実際に、耐えることを苦にしない方も多いと感じます。

忍耐力とは、強さを構成する要素のひとつであり、とても素晴らしい資質だとは思うのですが、けれど、方向を間違えて限度を超えると、やはりそれもネガティブになります;。

必要性の高い忍耐ならばよいのですが、「耐えている自分」を美化し、正当化するための材料にしようとするなら、・・・それは問題だと思うのです。

過剰に我慢することで、周囲の人に「耐えている自分のアピール」をしていたり、または「自分をそのような状態にした相手(親など)を非難」していたりします。自分を被害者にすることで、相対で相手を加害者にしようとしてしまうのです。

意識的に(相手に思い知らせようとして)そうしている人は、少数です。ほとんどのケースは、表面的には無意識で、自分でも気付かないくらいの心の深いところが反応して、そのような行動に繋がっているものです。自分に向かい合い、意図して本心を見つめていかなければ、見えてこない領域です。

誰も、自分の辛い部分やネガティブな部分は認識したくありません( ̄_ ̄;)から、通常は見ないようにしているし、見えないようにも「している」のだと思います。とても複雑に何層もの「感情の目隠し」がなされていて・・・、自分すらも気づかないジャングルのような状態になっているのです。

自分の成長のための忍耐ならば(その解釈も幅広いですが)、ご自分の力となり、オーラも輝き、そして波長も高まっていくと思います。「忍耐している真っ最中」だけを個別に抜き出せば、苦労しているし疲れてもいるでしょうから、オーラも一時的に陰ることもあるでしょう。けれど、一時だけを抜き出して○か×かで考えるのは物質的解釈です。霊的とは包括して考えるのですから、人間のたましいとは磨かれて光るのですから、一時的な陰りは、輝きのための「研磨の最中」にすぎず、長い目でとらえるべきものです。

しかし、忍耐のための忍耐は・・・、自分のたましいにウソをつく行為です。本心の上に、さらなるジャングルを築き、ますます距離を遠くして・・・、結局、自分で自分を苦しめていることになります;。

多くの人は、例えば「会議のための会議」を非生産的だと思っています。ならば、忍耐のための忍耐も、同じように考えてみる必要があると思うのです。

会議のための会議も、会社としてのポーズという意味合いにおいては、意義がゼロだとは言えませんが、自分の忍耐というパーソナルな領域の意義において、それは誰のためにやっているのでしょうか。周囲へのアピールなのか、それとも自分自身に「頑張っている自分」を見出したいからなのか・・・。

我慢や怒りという感情も、独自のエネルギーを持っています。ときに、それらのエネルギーを、自分が立ち上がるためや前に進むための活力とする場合もあり、「そうでもしなければ、進めなかった」場合も、実際あると思うのです。

ですから、ある意味ネガティブなエネルギーをも立ち上がるための力としていくことも、一概に悪いとは言えません。過去に苦労を乗り越えてきた人は、誰もが経験していることだと思われます。

けれど、「そのときは、必要だった」としても、やはり、上記の仕組みに「気づいた」ならば、もうやめなければいけません。そういうエネルギーの使い方は、ショック療法的、カンフル剤として有効であっても、常用するものではありません。仕組みを納得できたときが、「卒業のとき」ではないでしょうか。

私自身も、過去の辛い時期に、誰かを恨んで自分を正当化することや、自分に負荷をかけることで相手を(相対的に)加害者にしたてようとする思考(通常、その企みは成功しませんが)を、たくさんしてきました。そして、その怒りや理不尽さを自分の力に変えて、都度乗り越えて生きてきました。

けれど、そのときだけよくても、ストレートではない力の使い方は、心の中に複雑なジャングルを作り上げることとなり・・・、後に、「自分の癒し」に取り組む過程で、その道のりを困難なものにしました。防御のために作りだしたジャングルを、自らが否定して取り払う作業は、本当に苦しいものでした。

今回は、忍耐を取り上げましたが、どんなことにも当てはまると思うのです。一見、美徳と思われることも、度が過ぎればネガティブになることもあり、また、表面的な行為だけではなく動機が大切だということは、すべてに言えることだと思います。

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