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2009年9月 1日 (火)

親や兄弟に対する、わだかまりの気持ち。

家族に対して、幼少期からの不満や憎しみの気持ちから、脱することができない方が相当数いらっしゃいます。

誰でも、少しくらいのわだかまりは(とくに、親に対して)あるものですが、過剰なまでにの否定的な感情に、ご本人がとらわれてしまい、「自分の人生」を生きられなくなっている人もいるのです。

事情は、人の数だけあります。家族間に大きな問題がなさそうに見える人と、自分を比べると、不公平に思えることもあるでしょう。けれど、学びはそれぞれ違うのだから・・・、他人と比較しても始まりません。

確かなことは、あなたに必要だからこそ、家族間の問題が、あなたの人生に展開している、という事実です。とても辛い気持ちはあると思いますが・・・、未来を見据えて、力強く、過去を乗り越えなければなりません(乗り越えるために、課題があるのですから)。

過去を許さず、いつまでも家族を憎み続けていても・・・、そのことで、誰が得をするのでしょうか?もっとはっきり言えば、「あなたは、得をしますか?」ということを、考えてみていただきたいのです。

憎しみが、原動力になる場合も、確かにあります。けれど、それだけのバイタリティーがある人は、(他人を憎みながらも)自力で前に進んでいくうちに、わだかまりが薄れて、乗り越えていけるケースがとても多く、いつまでも親を恨んだりはしていないものです。

結局、親兄弟への複雑な感情を、大人になっても、強く持ち続けている人というのは、そのことを理由にして、いつまでも前に進めない方が多いのですね。

このような場合、私は、常識的なこと、当たり前のことをお話させていただくだけで、特に「和解したほうがいいですよ」などとは、申し上げません。私が申し上げないというより、「後ろの方が何もおっしゃらないので、お伝えすることがない」、といったほうがふさわしいかもしれません。自分で考えるべきことなので・・・、後ろの方が、ご依頼者様に代わって答えを出してくださることは(通常)ありません。

こういう場合って、ほとんどのケースで、ご本人もわかっているんですよね・・・。

わかっているけれども、自分が過去を乗り越えてしまったら、相手(親兄弟)の仕打ちを認めてしまうというか、正当化されてしまって、自分だけが一方的にやられ損ではないか、という気持ちがあるため、わかっているけれども、受け入れられないだけ、なのです。

だから、自分以外の存在からの「答え」をほしがるのです。例えば「後ろの方が、親を許して前を向きなさい」と言っているならば、自分自身が心から許したわけではない、促されてしぶしぶ許した、という「理由」付けができますから。

しかし、逆にいえば、それ故、後ろの方は無反応なのです。ご自分の意思で、許しの境地にたどり着くことが、学びだから、です。その時を、辛抱強く、見守っていらっしゃるのでしょう。

人には、「自力」という名の力が、備わっています。過去を乗り越えて、自分の糧とし、前に進んでいくことができる力を、誰もが持っているのです。憎み続けても、誰も得をしないという事実を、まずは受け入れる必要があります。

・・・これは、かなり困難なことです。この問題を抱えている当人にとっては、本当に苦しいことです。きっと、悔しい気持ちになるでしょう。自分だけが損をしているように思えて、みじめな気持にもなるでしょう。

けれど、(時間はかかっても)必ず、乗り越えられます。私は、そういうケースを、たくさん知っています。自分の人生を、充実させていくために、過去を乗り越え、前に進んでいきましょう。

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